サットンバンク Sutton Bank
サットンバンクへ向けA170を東進する。イングランドで最も長い地名の村として知られる"Sutton - under - Whitestonecliffe"(数えると何と27文字ある)
を通過したあたりから厳しい山道となる。勾配は最大25%でヘアピンカーブも並ではない。
そのため重量積載物車両(HGV)の立ち往生で毎年百数十回も閉鎖されるという悪名高き道路だ。勿論キャンピングカーなどのキャラバンは通行禁止だ。
"Keep in low gear"の標識が林立している。登りは一速でなければ進めない場所もある。早めにシフトダウンしないとエンストを起こす可能性がある。
危険なのは下りだろう。減速をブレーキばかりに頼っていると重大事故に繋がりかねない。”落石注意”の標識のある右側から高い岩肌が迫る
ヘアピンカーブを喘ぎながら(ドライバーが喘ぐ訳ではないが…)登り切ると"Sutton Bank National Park Centre"のあるパーキングだ。
車を止めビューポイントに向かって歩き出す。犬を連れ散歩をしているカップルと目が合う。「こんにちはビューポイントはこちらですよね?」
と訊ねると「どちらからいらっしゃいましたか? ビューポイントはここを入ると直ぐそこですよ。戻ったらあの道路の向こうに、もう1ヶ所ありますよ」と
手招きしながら連れていってくれる。犬の散歩のために車で遣って来た地元の方だろう。旅人にはありがたい親切だ。
ビューポイントでまず目につくのが石灰岩の白い断崖(Whitestone Criffe 写真上左2枚)だ。この日は上天気であったがすこし靄っていて白さが映えない。
この上には紀元前400年頃の砦があったという。目を下に転じれば農地や牧草地がパッチワークのように美しく広がる(写真上右から2枚目)。
更に右方向には神秘的な色の小さな湖が見える。底なし湖ともいわれるゴーマイア湖(Gormire Lake 写真下左から2枚目)だ。
上空に光るものがある。グライダーだ。この断崖を利用して飛び立つグライダークラブが1930年代初期からここにあるのだという。
この後キルバーン(Kilburn)に向かうローカルロードの脇にヨークシャー・グライディング・クラブ(Yorkshire Gliding Club)の看板と
沢山のグライダーとそれを囲む人達が見られた。
ホワイトホース White Horse of Kilburn
更に山道を下って行くとホワイトホースの駐車場がある。パーキングから見上げたホワイトホースは首が見えない(写真下右から2枚目)。
1857年に造られたもので大きさは横97m、高さ67mもあるのだ。サットンバンクから見たクリフの裏側に当たる場所だ。
以前、別のホワイトホースの山に上ったことがあるが、白い岩があるだけのことだったので登るのはやめにする。
ホワイトホースの全身が良く見える場所を求めて側道に入ったりもしたが、元の道のナショナルパークのサインポストのある場所が一番良く見えた(写真上下右)。
ほのぼのとしたホワイトホースだ。サインポストとホワイトホースの写真はなかなか良い構図と一人悦に入っている。
Address | Sutton Bank, Thirsk YO7 2EH |
Telephone | 01845 597426(National Park Centre) |
Web Site | Sutton Bank |
詳細はWeb Siteなどでご確認ください。
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